打ち首こくまろ

限界オタクの最終処分場

初心者はランクのことなんて何も考えずにバトルガレッガ楽しんでください

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  • ランクゲーとして有名なガレッガだけど、そんなに敷居は高くないので初心者の方にガンガン遊んでほしい
  • まずはランクのことなんて考えないでパワーアップしまくってバリバリ敵破壊して爽快感を味わってほしい
  • クリア目的にしてもランクのことなんてあまり考えなくていい。適当でも全然クリアできる

バトルガレッガとかいうゲーム

9月6日、バトルガレッガが現行機に移植されるというニュースが飛び込んできました。

www.famitsu.com

1995年にゲームセンターで稼働開始した本作ですが、その敵機の攻撃の苛烈さ・それに反する自機の当たり判定の小ささが特徴的で、 『怒首領蜂』『東方Projectシリーズ』などの弾幕STG誕生のきっかけになったとも言われています。

それだけでなく、緻密に書き込まれたグラフィック、並木学氏によるオシャレでカッコイイBGM、熱いスコア稼ぎ、そして敵破壊と弾除けの爽快感、その全てが高いレベルでまとまっている作品です。 要は歴史的名作ってことです。

セガサターンには一度移植されましたが、こうして20年以上前の作品が現行機で(しかも追加要素を伴って)遊べるとは、長生きはするもんです。

バトルガレッガとランク

で、バトルガレッガですが、本作は『ランクゲー』というもう一つの側面も持っています。

『ランク』とはすなわち、ゲームの難易度を示す言葉です。当然、ランクが上がるほど敵の攻撃が激しくなります。

アーケードゲームはプレイヤーの腕前(多くはノーミスで進んだ時間)に合わせてランクが上下するというシステムを持っているものが多いのですが、 バトルガレッガの場合、

  • ノーミスで進行する
  • アイテムを取る
  • 連射速度を上げる
  • 敵に近づいて弾封じする
  • ボムを撃つ
  • ショットを撃つ

この全ての行動でランクが上昇し、上がってしまったランクは自機のミスでしか下がらない、上がりきってしまうとほぼクリア不可能になるという大変エクストリームなものに仕上がっています。

このシステムが、バトルガレッガの敷居を極めて高くしている最大の原因だと思います。

巷のイメージ

色々な所を見る限り、クリアするためには

  • パワーアップは必要最小限に抑えなければならない
  • 常に残機0で進まなければならない
  • 自爆ポイントも含めた緻密なパターンを組まなければならない
  • 自爆するための残機を稼ぐために、スコア稼ぎにも手を染めなければならない

のようなことが書かれていることが多く、かなり窮屈なゲームだと思われているんじゃないかと思います。

ただ、これらのうちある程度は真実ですが、さすがに誇張しすぎなんじゃないかなぁと。

R-TYPEの『パイロットは四肢切断された上に幼体固定された女性』とかいうのと同じで、プレイしたことない人たちが面白おかしく大袈裟に話して、それがあたかも真実として流布されているような気がします。

そんなイメージのある本作ですが、移植にあたって『そんな思われてるよりも窮屈なクソゲーじゃない! ガレッガはもっと懐の深いゲームだ!』という気持ちを表したくなったので、本記事を書いた次第です。

初心者はランクを意識する必要はない

バトルガレッガをプレイし始めるにあたって、ランクのことを頭に入れる必要は1mmも無いと思います。

初めのうちは3,4面に到達するのがやっとのはずです。その段階では短いスパンでミスしている(=ランクが下がっている)ため、ランクなんて初期状態から殆ど上がりません。 初心者のうちは、そもそもプレイに影響が出るほどランクが上げることなんてできません。

もう一つ言えば、本作において本当にランクの影響が出始めるのは、雑魚敵が大量に出現する6面中盤以降の話です。 経験上、それまではランクが多少上がってしまったってプレイに大した影響はありません。

要は、6面中盤に到達できるようになるまではランクのことなんか考えなくていいという事です。 それまでは好きなだけパワーアップして大量の残機抱えて進行して全然大丈夫です。本当です。

細かい事はそれから考えればいいのです。

窮屈なプレイをする必要もない

じゃあそれ以降はガチガチのプレイをしなきゃいけないのかというと、全くそんな事はありません。 あくまで例ですが、僕がガレッガをクリアした時には以下のパターンでプレイしていました。

  • 6面までに400万ぐらい稼ぐ
  • 2〜5面で1機ずつ潰して、6面に残機3で突入できるようにする
    • 途中で事故ったり思ったよりも残機稼げたら、適当に帳尻を合わせる

本当にこれくらいで、それ以外にランクのことを考えてプレイしていたことは一切ありません。こんなんでクリアできます。

で、人によってはスコアの目標が300万だったり600万だったり、自爆ポイントが増えたり減ったり、そもそも考えてる項目自体増えたり減ったりするでしょう。 それでも全然クリアできます。どんなパターンでもクリアできます。

自分のプレイスタイルや腕に合わせてパターンを組んで構いません。クリアに至るまでの道筋が無数に用意されているのがこのゲームです。

ガレッガの醍醐味はリソース管理

バトルガレッガではスコアアイテムを取り逃がして数十万のスコアを損してしまったり、逆に稼ぎがうまくいって普段よりも1回多くエクステンドしたり、といった偶発的な事象が、特にクリア挑戦段階の時にはよく起こります。

そのような偶然の事象に対してどのように対処するのか、というアドリブを求められる所が、本作が持つ唯一無二の魅力であると思います。

例えば思わぬ場所でミスしてしまった場合、プレイヤーの頭には以下のような選択肢が浮かびます。

  • そのまま進行する
  • 危険だがスコア稼ぎを頑張って1機取り戻す
  • 後の自爆ポイントを調整して、ランクと残機の帳尻を合わせる

他にもあるかもしれませんが、クリアのためには、それらの選択肢と現在のスコア・残機・ボム・そして自分の腕前を見比べて、その場その場で最適解を判断して行動することが求められます。

このような弾除けや打ち込みだけではない、その場その場の戦略立案とリソース管理が求められるゲーム性が、本作を唯一無二の傑作たらしめる要素だと思います。

このことには本作のランクシステムが大きく影響しています。 他の多くのゲームではミスはミスでしかないのですが、本作ではミス=ゲーム難易度を大きく下げるという作用をもたらすため、 たとえ凡ミスをしたとしても、その後に適切な行動をとることにより、ミスによるマイナス要素をほぼ0に持っていくことができます。

何が言いたいの

  • 初心者のうちはランクなんて考えても意味がない。とにかく先の面に進むことを考える
  • ランクゲーは事実だが、ランクのことでガチガチにパターン組まなければいけないわけではない
    • 適当でも全然なんとかなる
  • リソースやスキルと相談してその場その場を切り抜けるアドリブ性がこのゲームの核心的な魅力
  • バトライダーも移植宜しくお願いします