打ち首こくまろ

タイトルは適当

日本ダービー2017 大反省会

展開

好スタートからマイスタイルがハナを主張する。この時点で完全に嫌な予感はしてた。

1000m通過は63秒台という超超超スローペース。先行したトラストやダンビュライトが思いっきりかかっている中、後方待機だったはずのレイデオロとペルシアンナイトが向こう正面で動く。しかしその後もペースは変わらず、直線に入ってもマイスタイルが先頭。そのまま逃げ切るかと思われた矢先、馬場の真ん中からレイデオロが抜け出し、スワーヴリチャードが続く。さらに大外からアドミラブル。しかし、後続をきっちり競り落とし、レイデオロが一馬身差完勝だった。

反省点

ペースについて

想定していた展開と全く逆の展開になった。1000m通過63秒台というタイムはおそらく過去30年の日本ダービーで最遅。マイスタイルにとってはこれくらいのペースでコントロールした方がいいし、これは鞍上の横山典弘のファインプレーだと思う。

問題は後続各馬で、ペースを上げて他馬の体力をすりつぶしたいトラスト・ダンビュライト・アルアイン・クリンチャーの先行各馬は、この超スローペースに対して何もできなかった。この時点でこれらの馬は致命傷を負っている。

じゃあなんで自分が逃げてペースを上げられなかったんだろうと思うと、やっぱり逃げるっていうのはあんまりやりたく無い事なんかなと思う。馬の精神的な問題で、前に目標が無い事による集中力の低下、また壁が無いため、掛かった際にリカバリーが取れないという弊害もある。それなら、前にペースを引っ張ってもらって2,3番手の方が、リスクを無くしてポジショニングの恩恵に預かれる、のかな。

キタサンブラックという馬がいて忘れがちなんだけど、基本的に逃げるというのは不利。逃げが有利に働くのは、走る事に集中する精神力と、騎手のいう事をちゃんと聞く賢さがあって初めてなのかもしれない。

そう見ると、今年の逃げ馬候補は弥生賞で逃げて2着、皐月賞で控えて16着のマイスタイルしかいなかった。この時点でペースは落ち着くと決めてしまうべきだったかな。

レイデオロの向こう正面まくりについて

ただ、ペースだけを想定できたとしてもレイデオロは買えなかった。スローペースのトップスピード勝負になる中で、後方待機のレイデオロなんて真っ先に消す対象になる。

ただ、レイデオロは向こう正面で動いて、一気に先行集団に取り付いた。これが大ファインプレーだったのは言うまでも無い。動く事によるロスはあるが、そもそも超超スローペースの中、歩いている集団を早歩きで抜かすようなものなので、体力的ロスは少ない。これだけのスローペースになるとポジショニングがものを言うので、リスクを承知で押し上げていくルメール騎手の決断は見事にハマった。3週連続GI勝利になったけど、それだけの資格はある。リスクを承知で積極策を講じていく、そういうことが出来る騎手なんだと思う。既にベテランジョッキーなんだけどさらにパワーアップしてる。

レイデオロの直線について

ただ、ただ、ペースとレイデオロの向こう正面捲りを想定できたとしてもレイデオロは買えなかった。結局トップスピード勝負では部が悪い馬なので真っ先に消す対象になる。

しかし、実際のレースではラスト400m地点でマイスタイルとの差を詰めてきている。ここでのラップタイムが10.9秒なので、レイデオロはそれ以上のタイムで走っている。つまりレイデオロがトップスピードを持っていない馬なんていうのは、全くの見当違いだったわけだ。

ここまでトップスピードの良さを見せてなかった中でコレなので、過去のレースから適性を探る僕のスタイルでは、正直これは予想するのは無理。全く見誤っていた。

まぁ言うのであれば、それでもレイデオロのトップスピード能力は高いとは思わない。ここまで超スローペースだったらもっと速い上がりを使ってもいいと思ったが、まぁその程度のパフォーマンスでも面倒を見切れてしまうほど、結局この世代のトップスピード勝負のレベルはかなり低いんだと思う。

今後に向けて

展開予想は難しい。このレースで学んだのは、逃げたら良さそうな馬も案外逃げないこと。それは馬への悪影響もあるし、騎手自体がビビるのもある。積極的にレースを引っ張りたい馬がいない限り、ペースは落ち着くと見てもいいかもしれない。

そして3歳路線のレベルだが、これも案外分からなくなってきた。皐月賞はハイレベルだと思うけど、ダービーは転じて割と凡戦だったと思う。アルアインやダンビュライトなどはマイル路線で活躍できそうだけど、レイデオロはトップスピードの問われる中距離レースではどうか。う〜ん。