打ち首こくまろ

タイトルは適当

SOUND VOLTEX インフレの歴史を振り返る

上位プレイヤーのニーズに応えるため全ての音ゲーの最高難易度はインフレしていく運命にあるが、それでもSOUND VOLTEXはわずか5年の間にとんでもないインフレを起こしたことで特筆すべきである。

この記事ではSDVX最難曲の歴史を振り返り、このゲームがどれだけのインフレを遂げたのか振り返る。

SOUND VOLTEX -BOOTH- 稼動開始 (2012/1/18)

記念すべき第1作。

Evans VolteX Pf arrange (2012/1/18)

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稼動直後の最強曲。

4レーンに渡る片手処理や片手トリルなど、今日でも見られる高難易度要素がこの時から見られる。終盤にある稼動初期特有の無理押しも見所の一つ。

冥 Rockin' SWING REMIX (2012/3/12)

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初のLv15として登場した曲。

高速での鍵盤捌きもさることながら、アナログデバイスにも複雑な操作を要求されるようになる。サビでのダブル放置レーザーは当時なかなかのインパクトだった。

FLOWER REDALiCE Remix (2012/3/28)

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わずか2週間で最難曲が更新される。

中盤以降からの複雑なデバイスは「脳トレ」とも称される。特に終盤では二つのレーザーを操りながら鍵盤を捌かなければならないため、強烈なラス殺しだった。

Ganymade kamome mix (2012/8/10)

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序盤から高難易度の片手処理、動き続けるデバイスに最後は無茶な片手処理と、トップクラスのテクニックを要求される譜面。

中盤では秒間10個という速さで圧殺してくる白壁が登場し、今日に通じる筋肉要素も登場してきた。

あまりの高難易度に絶望したプレイヤーも多く、また現在のプレイヤーから見ても「何故こんな譜面がこんな時代に存在したのか分からない」と言われるため、未来譜面と呼ばれることもある。

Max Burning!! (2012/11/29)

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「KAC2012オリジナル曲コンテスト」で最優秀賞を受賞した楽曲。KAC2012でも決勝戦でプレイされた。

中盤のリズム難のデバイス発狂に目が行くが、随所に鍵盤が詰め込まれた全体難のテクニカル譜面と言う側面が強い。

金縛りの逢を (2013/1/31)

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「GUMIオリジナル楽曲コンテスト」で採用された曲。他の公募曲にポップな曲が多い中で、この曲のみ曲調・難易度において異彩を放っていた。

片手地帯が最大の難所。デバイスを操作しながら片手で8分鍵盤を延々と処理し続ける(しかもデバイスと鍵盤でリズムが違う)ため、非常に難易度が高い。最優秀楽曲の"Max Burning!!“の後に登場した最難曲のため、裏ボスとも呼ばれることも。

この曲と"Max Burning!!“, "Ganymade kamome mix"で旧三強を形成する。

SOUND VOLTEX II -Infinite Infection- 稼働開始 (2013/6/5)

これまでは長押しオブジェクトはFX(下の二つのボタン)にのみ登場していたが、これがBT(上の4つのボタン)にも登場するようになった。同様に、FXにもBTと同じく単押しオブジェクトが登場するようになる。この仕様拡張により、譜面のバリエーションは大きく広がることになった。

さらに、旧作で収録された曲に追加譜面が実装されるようになった。基本的に、追加譜面は新作の追加要素を取り入れて難易度を上げている。

また、今まで見づらかったFXオブジェクトの色が、薄緑色⇨オレンジ色に変更され、視認性が向上した。

VALLIS-NERIA (2013/7/3)

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「POLICY BREAK」という他機種からの楽曲移植イベントの記念すべき第一弾。にして、旧三強を全て蹴り落として最難曲の座に就いた曲

レーンが回転中にオブジェクトが降ってくるというほとんど反則級の配置があり、難易度を大幅に上げている。配置を覚えれば叩けないことはないものの、この譜面はプレイヤーのかなりの反感を買ったらしく、回転中ノートはこれ以降基本的には登場していない。

それ以外にも高速縦連やデバイス処理、そもそもゲージが増えにくいといった要素もあり、難関譜面として立ちはだかった。

Booths of Fighters (2013/9/5)

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終盤の隣接BT発狂が全て。規則性の無い配置で、しかも左右で交互に叩くことはできない配置、さらにそもそも高速であるため、耐性が無ければゴリゴリとゲージが削れる。

これまでの譜面にはなかった配置だが、そもそも他の音ゲーでもまず出てこない配置であるため、初登場時のインパクトは絶大だった。以降、片手処理やつまみ発狂など、SDVX特有の高難度要素として度々登場することになる。

XROSS INFECTION (2013/10/2)

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全体的に"Max Burning!!“の上位互換。特に中盤のデバイス発狂を見てみれば、一年未満の間にこのゲームがどれだけインフレしたか一目瞭然である。

それ以外にも、BTとFXが混ざった配置が高速で飛んでくる

Bungin' Burst / For UltraPlayers (2013/12/27)

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「KAC2013オリジナル曲コンテスト」が開催されたが、結果はこの二曲の同時受賞となった。

そして、どちらもKAC2013の決勝ラウンドで、史上初のLv16として登場した。ボルテのインフレの歴史に新たな一ページが加えられた瞬間である。

“Bungin' Burst"は配置は素直なものの、その全てがBPM234という超高速で飛んでくる筋肉譜面。

“For UltraPlayers"は一転して正統派の地力譜面。また初見では見切ることの難しいデバイス処理が連続し覚えゲーの要素も出始める。総合的にはこちらの方が最難譜面か。

余談だが、同日に実装された"Black or White?“も、Lv15.9と称されるほどの超高難易度譜面だった。つまり、この日にこれまで最難だった"XROSS INFECTION"を超える譜面が一気に3譜面も追加されたのだ。

Ganymede kamome mix(追加譜面) (2014/5/30)

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未来譜面再び。

既存譜面での片手処理が大幅に強化されており、中盤では3レーンにわたる階段配置を片手で叩かせるという史上初の配置がある。ラストにはBTとFX両方にまたがる片手処理があり、プレイヤーのゲージを粉砕する。

実装当時はLv15と、先述の2曲よりも一つ下のレベルだったが、後述するレベル改定の際にLv16相当に格上げされた。また、今日でも先述の二曲と比べて明らかに難しいと評価されており、SDVX II時代の実質的な最難曲だった。

SOUND VOLTEX III -GRAVITY WARS- 稼働開始 (2014/11/20)

新作の稼働にあたり、以下のように譜面の仕様拡張がなされた。

  • BTとFXが重なる配置の解禁。例えば一番左のBTと左のFXを同時に叩くような配置はこれまでなかったが、これが解禁された。
  • バイスの始点の制限撤廃。これまで左のデバイスは左端が、右のデバイスは右端が始点となっていたが、今作からはレーンのどこからでもデバイスが始まるようになった。
  • バイスの可動範囲の制限撤廃。これまでデバイスラインはレーンの内側で動いていたが、今作からはレーンの外側にはみ出るような配置が登場するようになった。
  • 視点移動の実装。これまではデバイスの動きに沿ったレーンの傾きや回転だけだったが、これがデバイスとは無関係に動くようになり、またズームイン・ズームアウト、角度変更など、より多彩に変化するようになった。

IIに比べてかなりの仕様拡張がなされており。結果としてこれがSDVXを異次元のインフレへと突き動かす。

PANIC HOLIC(追加譜面) (2014/11/20)

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IIIの稼働開始と同日に登場。最難譜面ではないのだが紹介する。

既存譜面はLv15の中でも弱めの評価を受けていたのだが、それに反発するかのようにIIIの新要素を散りばめて登場。中央始まりのデバイス、FXとBTの同時押し、はみ出しデバイスなど、新要素を生かしたこれまでに無い配置の連続でプレイヤーに衝撃を与えた。

稼働初日に登場したこの譜面は、SDVXの新スタンダードを提示し、プレイヤーたちは今後のインフレに期待、そして恐怖した。SDVX新時代の幕開けである。

Everlasting Message (2015/04/01)

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「The 4th KAC オリジナル楽曲コンテスト」の最優秀楽曲。例によって、4th KACの決勝戦で登場した。

明るい曲調によって気づきにくいが、BPM230と超高速であり、その速度で鍵盤、片手処理、出張をこなさなければならない。ゲージも非常に重く、ミスを取り返しにくい。あまりの高難易度のため、決勝戦でプレイした二人はこの曲をクリアすることはできなかった。

中盤と終盤に登場する階段のようなデバイスはこの譜面の代名詞とも言えるものであり、ここまで複雑なデバイスラインを描けるようになったのはIII時代の賜物であった。

XyHatte / Preserved Valkyria / ΑΩ / Blastix Riotz (2015/08/21)

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その"Everlasting Message"に匹敵、あるいは凌駕する譜面が4つも同時に実装されたのがこの日である。これまでのコンテスト最優秀賞受賞者による書き下ろし楽曲、その全てがLv16という衝撃的な内容だった。

4曲全てが高難易度要素の塊だが、特に"Blastix Riotz"の譜面は話題となった。BPM256での高速鍵盤処理は序の口、最後には秒間17回と言う早さでの交互連打が降ってくるという狂気の筋肉ゲーになっている。

Lachryma《Re:Queen’M》(2016/02/05)

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「The 5th KAC オリジナル楽曲コンテスト」の最優秀楽曲。

BPMに乗せて限界まで鍵盤を詰め込んだような譜面で、最初から最後まで高速の鍵盤処理が雪崩れ込んでくる。特に序盤のロングオブジェクトを押しながらの階段、終盤のもうなんだかよくわからない配置の乱打が最大の難所。

既存のLv16譜面と比べても頭一つ抜けているという評価が根強く、実際III時代までの譜面で唯一PUC(満点の1000万点のスコアを出すこと)の達成者がいない譜面となっている。

また、曲の中盤で画面奥にグレイス(ストーリー上の敵キャラクター)が登場する、終盤以降はレーンが消失するなど、演出の面でも新たな時代を切り開いた曲でもある。

以降、Lv16の曲は徐々に追加されていくものの、この曲は一年以上にわたり最難譜面として君臨し続けることになる。

SOUND VOLTEX IV -HEVENLY HEAVEN- 稼動開始 (2016/12/21)

稼動開始にあたりIIIのような譜面の拡張は無かったが、今作で大規模なレベル改訂が行われた。

II時代からLv15の範囲が広すぎる(“冥 Rockin' SWING REMIX"と"XROSS INFECRTION"が同じレベル!)という問題があり、この問題の是正はプレイヤー側から渇望されていたものである。

レベル改訂では最大レベルがLv16⇨Lv20に引き上げられた。旧Lv15の譜面はLv16〜Lv18に振り分けられることになり、より実際の難易度に即したレベル表記となった(“Ganymede kamome mix"等、Lv15の中でも明らかに難しいものはLv19に昇格した)。また、旧Lv16の譜面はLv19へとスライドした。

なお、Lv20には Lachryma《Re:Queen’M》のただ1譜面だけが隔離されることになった。公式公認の最難譜面と認定されたわけである。

HE4VEN ~天国へようこそ~ / iLLness LiLin (2017/2/17)

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「The 6th KAC オリジナル楽曲コンテスト」の最優秀楽曲。4年前と同じく2曲の同時受賞。当然のようにどちらもLv20となる。

“HE4VEN ~天国へようこそ~"はロング・デバイス・そして忙しい鍵盤と全てが詰まった総合譜面。新要素がなくてもいくらでもインフレをさせることができることを示した。

“Illness Lilin"は、BPMが256⇨280に引き上げられた"Blastix Riotz"のようなもので、テクニックだけでなく筋肉要素のインフレもとどまるところを知らない。

Dyscontrolled Galaxy / FIN4LE ~終止線の彼方へ~ (2017/8/10)

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この日のアップデートで10曲が追加。そのうちLv19が3譜面、Lv20が2譜面だった。なぜこのゲームは一気に高難易度譜面を実装するのか。

“Dyscontrolled Galaxy"はそのLv20の前座となる譜面… だったはずなのだが、難易度調整をミスしたとしか思えないほどの鬼畜譜面で一躍最強譜面候補に仲間入りしてしまった。

序盤の頭がおかしくなるデバイス地帯以外は素直な配置だが、超高速の階段や縦連など、最小限の物量で殺しにくる。筋肉譜面の新時代である。

“FIN4LE ~終止線の彼方へ~"は"HE4VEN ~天国へようこそ~"の上位互換のような譜面で、最初から最後まで押しにくい配置が高密度で降ってくる。中盤の片手処理は一線を越えた感じがある。

まとめ

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SOUND VOLTEXはどこへ向かうのか。我々プレイヤーは何を求めるのか。それは誰にもわからない。。。(適当)