打ち首こくまろ

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ミリシタ The@ter Chalenge!! 投票 展望編

 10/21(日)のミリシタ感謝祭で、The@ter Boost!!に続くキャスティング投票企画、「The@ter Challenge!!(以下TC選挙)」の開催が発表された。全52人のキャスティング候補のうち注目選手をピックアップして展望していく。

キャスティング投票企画とは

 これまで「The@ter Activities!!(以下TA選挙)」「The@ter Boost!!(以下TB選挙)」と2回にわたって行われた企画。3つのドラマに与えられた計15の役柄。それらを演じるに相応しいアイドルを投票で決めるという企画だ。

 ただの人気投票とは全く違う。キャスティング投票は、言わば15の選挙区がある選挙だが、その全ての争いが最終日までもつれるわけではない。選挙戦開始早々に独走状態に入り、勝利を決めてしまうアイドルもいれば、選挙戦途中で勝利を断念してしまうアイドルもいる。それらのアイドルのPの持つ票は浮動票として浮くわけだ。また、選挙後半まで勝負がもつれる役柄が8つあるとしても、直接勝負に関わるアイドルが8x2=16人、それ以外のアイドルが52-16=36人... つまり、自分のアイドルの陣営が持つ票数よりも、他のPが持つ浮動票の方が遥かに大きいのだ。

 つまりキャスティング投票は、浮動票の数が膨大であり、かつ途中で勝ち抜け・脱落するアイドルも出てくる事から、選挙が進むにつれ浮動票の数も増えていく。これらの浮動票をどう取り込むか、がキャスティング投票最大のテーマだ。当のアイドルのPの多さはそこまで重要ではない。現に、キャラ人気の高いアイドルが落選した例がいくつもある。浮動票を取り込まずに、自組織だけの票で押し切ろうとする陣営は必ず敗北すると言っていい。

 各陣営は、一票でも多くの浮動票を取り込むために策を弄する。他陣営からの共感を得やすい役柄選びに始まり、イメージ戦略、キャッチコピー作り、一斉投票の呼びかけ、そして他陣営と協力しての箱推し企画... 自分の担当アイドルに役を与えるために、権謀術数渦巻く狂乱の世界。しかし、それ故にこの上なく盛り上がるのがキャスティング投票企画なのだ。

キャスト候補者展望

黒船、ついに襲来 —— 765PRO ALL STARS

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 TA・TB選挙では投票対象外だったAS組がついにキャスト候補者に。昔からのAS担当Pは嬉しいだろうが、これまでの選挙で役を獲得できなかったミリオン組担当Pとしてはこの上なく悪いニュースである。キャストを争うアイドルが13人増えるわけだから。

 その上AS組のPとしては、ドラマCDや曲を与えることのできるキャスティング企画を、これまで指をくわえて眺めているだけだったのである。その鬱憤がこのTC選挙にぶつけられると考えれば、キャストを巡る争いは、これまで以上に熾烈なものになるだろう。

 AS組と一括りにしてしまったが、昔から根強い人気を誇る千早や美希、真ややよい辺りがどこまで役を獲得できるか。逆に亜美真美は、票が分散してしまうためにどうしても厳しい戦いになりそう。

 またTA・TB選挙では、AS担当Pの持つ票は浮動票として機能していたが、そのAS組がキャスト候補となったために、TC選挙はこれまでの選挙と比べて浮動票が減少する。それがどのような結果をもたらすのかは分からないが、戦略を練ったり分析をしたりする上では頭に置いておくべきだろう。

無冠の女王、悲願のタイトル獲得へ —— 北沢志保

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 役未獲得のミリオン組の中で、TC選挙で最も注目するべきなのは北沢志保だろう。ミリオンライブ屈指の人気キャラクターであるのにも関わらず、志保は過去二回共に、キャストの座を射止めることはできなかった。

 TA選挙では陣営の意思統一が図ることが出来ずにスタートダッシュに失敗。やっとの思いで任侠モノ・用心棒役に照準を定めるが、意思統一の過程での険悪なムードが外部に伝わり浮動票の獲得に失敗。さらに、同じく用心棒役を狙っていたのり子陣営に、「圧倒的勢力を誇る志保陣営にひとり立ち向かうのり子」という構図を与え、そちらに浮動票を取り込まれてしまい、結果はまさかの敗北。投票終了後も、無理矢理な意思統一が引き起こした分断がコミュニティに影を落とし、単なる敗北以上のダメージを負ってしまった。

 TB選挙ではその反省を生かし、投票開始後すぐに三姉妹カフェ・ネコ役に狙いを絞る。茜を早々に競り落とした後、勝負は美也との一騎打ちに持ち込まれた。拮抗した戦況の中、一斉投票の成功やミリシタでのメインコミュ投下により志保陣営が終始優勢な展開となったが、最終盤での美也陣営の「38時間一斉投票」という常識外れの超ロングスパートに屈し、またしても涙を呑んだ。

 「三度目の正直」という言葉は、今回のキャスト候補者52人の中では志保に最も似合うだろう。そして、志保のこれまでの歩みは、他の51人の担当も知っている。TA選挙では他の陣営を敵に回した志保陣営が、ここでみんなの力を得てキャストを獲得できるのか。涙を流すのは、もうドラマの中だけで十分だ。

無敗記録は続くのか、それとも —— 周防桃子、真壁瑞希

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 志保陣営とは対照的に、TA、TB共にキャストを獲得したのは周防桃子、真壁瑞希(田中琴葉はTA選挙で1位を獲得したが、その後諸事情によりキャストを矢吹可奈に譲る事になる)。作中でもクレバーな雰囲気の二人らしく、両選挙共に勝負は最後までもつれる事はなく、危なげなくキャストの座を射止めた。もちろん、これは両陣営の優れた戦略によるものが大きいだろう。

 しかしTC選挙では両者にに強烈な逆風が吹く事は間違いない。TB選挙全15役のうち、最終的に「TAで役を獲得したアイドル」vs「役を獲得できなかったアイドル」のマッチアップになった役柄は5つ存在する(桃子・瑞希はいずれもTA役獲得アイドル同士の対決になった)。その勝敗を見ると、なんとTA役獲得アイドルはその全てで敗北を喫している。浮動票を握る有権者からすれば、「どうせなら、今まで役を獲得してこなかったアイドルに投票しよう」と考えるのは自然な事だろう。TA・TBで役を獲得している瑞希・桃子はつまり、浮動票の獲得が非常に厳しい中でTC選挙を戦う事となる。

 非常に難しい舵取りを強いられる両陣営。果たしてこの猛烈な向かい風の中に光明を見出し、空前絶後の三連覇を達成することはできるのか。

金沢の暴走機関車、瑠璃色金魚はどこへ行く —— 白石紬

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 TB選挙最大のジャイアントキリングといえば、白石紬が七尾百合子を下した、劇場サスペンス・探偵役の争いになるだろう。

 TA選挙では、共にミリオンライブで一二の人気を争う望月杏奈との死闘を制し、TA選挙最多得票数で剣と魔法のファンタジー・勇者役を獲得した七尾百合子。その陣営の巨大さと集票力の高さから、TB選挙でも役の獲得が確実視されていた。一方の白石紬は、投票序盤には全く意思統一の動きが見られず、なんと全15役全てで10位以内にランクインするという謎の行動に出る。その後、有志の立てた掲示板で役柄の意思統一が図られたが... その役柄はあろう事か、すでに七尾百合子が独走していた劇場サスペンス・探偵役だった。

 流石に分の悪い勝負... と思われたが、ミリシタからの新キャラクターという立場と、陣営の宣伝戦略が実を結び、選挙戦中盤には七尾百合子を抜き去ってしまう。年始の箱根駅伝後には、青山学院大学の某有名百合子PがTwitter上でさりげなく投票を呼びかけるなどして百合子に票が集まったものの、終始先頭は譲らず、そのまま逃げ切ってしまった。

 キャスティング投票史に残る大番狂わせだったが、果たしてこれは白石紬陣営の実力なのか、それとも時代の風が吹いたことによるフロックなのか。今回のTC選挙でその真価が問われるだろう。役獲得アイドルながらもその実力の底知れなさは、キャスト候補一のダークホースと言っていい。

全く無風のTB選挙、その実力は如何に —— 桜守歌織

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 破天荒な勝利を収めた白石紬とは対照的に、圧勝、という言葉もふさわしくないほど、全くの無風でキャストを手にしたのが、同じくミリシタからの追加キャラの桜守歌織。TB選挙の開催が発表されたニコ生の中で、例として挙げられたキャスティングにあった、三姉妹カフェ長女役・桜守歌織。あまりにもイメージにぴったりなその配役に自然と票が集中し、それに争う者が出ないまま投票が終了してしまった。2位のアイドルの惜敗率はなんと7.9%。独裁国家か。

 というわけで、歌織陣営はTB選挙で、ほとんどその力を発揮しないまま勝利を収めてしまった。TC選挙では役獲得アイドルとして追われる立場となるが、果たして、その真の力はいかほどか。

嵐を呼ぶアイドル、TC選挙の矛先は —— 七尾百合子、望月杏奈

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 先に少し述べたが、TA選挙で最多得票数の戦いを演じたのが七尾百合子・望月杏奈のコンビだ。TB選挙では、百合子は劇場サスペンス探偵役で惜しくも敗北、反対に杏奈は三姉妹カフェ三女役で星梨花との接戦を制した。

 2回しか開催されていないキャスティング投票だが、両陣営はすでに強豪と言っていいだろう。TB選挙では、百合子は敗れはしたが100万票以上を獲得。杏奈も86万票を獲得。TA選挙でも最多得票数を記録した通り、両陣営共に集票力が非常に高く、どんな相手でも、最低でも勝ち負けを演じられるだけの圧倒的実力がある。その勢いはTC選挙でも健在なはずだ。

 百合子、杏奈と戦うということは、正に死闘を演じることを意味する。果たして、TC選挙で彼女らに勝負を挑む陣営は現れるのか。

キャスティング投票界のトリックスター、次なる一手は —— ロコ

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 結果もさることながら、その戦略にも注目が集まるのがロコ陣営だ。

 TA投票では投票開始直後に剣と魔法のファンタジー・村人A役に集中投票。初日から「村人Aはロコ」という流れを作り出し、そのまま独走状態で走り抜けてしまった。キャスティング投票の最も重要なポイントは、いかに浮動票を取り込める流れを作り出すか。ロコ陣営はその事にどの陣営よりも早く気づき、開始直後の電撃戦という戦略でそれを見事にモノにしてしまった。恐るべき慧眼である。

 TB選挙では超ビーチバレー・キング役に同じく電撃戦を仕掛けたものの、風花に接戦に持ち込まれ敗北。敗北したものの、ロコ陣営の放つ様々な企画は、TB投票を大いに盛り上げた。熱意あるPの多いロコ陣営、そのパッションとインテリジェンスによって、TC投票も盛り上げてくれることだろう。

演じるのは姫ではなく —— 徳川まつり

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 両選挙で派手な負け方をしたために印象が強い北沢志保だが、実は徳川まつりも、両選挙で共に接戦の2位となり、敗北を味わっている。

 TA選挙では当初剣と魔法のファンタジー・魔王役を天空橋朋花と争っていたものの、とある事件により魔王役に勝ち目なしと判断、木下ひなたが守るシマ —— 任侠モノ・悪徳組長役へ舵を切り、戦いを仕掛けたのである。俗に「ひなまつり抗争」と呼ばれるこの戦いは、最終的にTA選挙第2位の得票数を記録する全面抗争へと発展した。ほんのわずかの差で勝利を掴めなかったものの、悪徳組長役をめぐる争いは、TA選挙の中でも最も大きな盛り上がりを見せた。

 TB選挙では劇場サスペンス・元大女優役で馬場このみと対決。奇しくもTA選挙2位同士、そしてLTDシリーズでデュエットを披露した同士の対戦となったが、結果はこのみに軍配。しかし、デュエットを披露した二人らしく共にピースフルな投票戦略を展開し、「#このみorまつりどっちをDecided」「オードリーへップ馬場ーンVSマツリン・モンロー」等のワードで一斉投票を同時に呼びかける等、共にこの戦いを盛り上げようとしていたのが印象的だった。

 強烈なキャラクターながら、その実前に出てくることは少なく、他のアイドルのサポーター役に回ることの多いまつり。しかし、そんなまつりにだって輝いて欲しい、輝けるような役を与えたいと願うのは、全まつりPの願いだ。プロフィールにも「特技・演技」と書いているまつり、その特技を披露できるチャンスを掴み取ることができるだろうか。演技は常にしているような気もするが...

箱推し企画は二度通じるか —— 4Luxury + 百瀬莉緒

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 TB選挙でもかなり影響力のあった投票企画が、先のライブイベントで「おとなのはじまり」を歌った莉緒・風花・このみ・歌織による「#ゴーゴーレッツゴーアダルト」という箱推し企画。先述した通り、投票開始早々に勝利を確定させてしまった歌織Pの持つ浮動票を狙った企画だったが、これが見事的中。この4人全員が役を獲得する結果となった。

 その後、風花・このみ・歌織・麗花のユニット「4Luxury」が結成され、ミリシタ屈指の人気ユニットとなった。ドラマCDにも百瀬莉緒が登場し、大人組といえばこの5人、と言う程に浸透した存在となっている(千鶴さん...)。TC選挙でも、この5人の箱推し企画が炸裂すれば...

 しかし、箱推し企画は一か八かの戦略だ。TA選挙でも、琴葉・恵美・エレナの3人、いわゆるトライスタービジョンを学園ホラーの3役に当選させようという企画があったが、投票の趣旨から逸脱していると反発を受け、結果琴葉以外の2人は落選してしまった。ユニットとしては随一の人気を誇っても、箱推し企画はリスクと隣り合わせだ。果たして大人組の陣営は、この強力で危険なカードをどう切るのか。

キテないカップリング、キさせることは出来るのか —— 二階堂千鶴、島原エレナ

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 キテないと思いきや一向にキテないカップリングでお馴染み、ちづエレこと二階堂千鶴と島原エレナ。発祥不明のエニグマティックなカップリングだが、合同誌も複数回刊行されており、ある種カルト的な人気を誇っている。

 そんな両者はTA・TBどちらも落選。エレナはTA選挙で学園ホラー・転校生役を可憐と争ったが、TB選挙では不振。千鶴もこれまでの戦績は芳しくない。

 しかし、役未獲得アイドルという立場を利用し、かつ、ちづエレというカップリングが徐々に浸透してきている今、カプ推し企画を実施することで票数を伸ばすことができる可能性がある。あまつさえ、同じ作品に両者が当選することになれば、Pの手によって本当にちづエレをキさせる事が出来るのだ。

 ...無論、ちづエレ推しに不快感を感じているPも一定数いるわけで、この作戦が必ず成功するとは言い難いわけだが。しかし、Pがキャスティングボードを握るこの企画では、P側によって作り出されたカップリングが公式に実現される余地は十分にあるはずだ。このビッグチャンスに、ちづエレ推しのP達はどのように動くだろうか。注目に値するだろう。

君たちをミリオンライブ沼へ誘う曲10選

 さて、ミリオン5thライブ最高でしたね。これを機にミリオンにハマった人、ハマるまではいかなくてもちょっと興味が出てきている人、既に頭のテッペンまで浸かってて窒息している人などがいるのではないでしょうか。

 そんな人達に良い知らせと悪い知らせがあります。良い知らせとは、ミリオンライブにはライブで披露された曲も含めて220曲以上もの曲が君たちを待ち構えている、ということです。悪い知らせとは、220曲以上あることで何をとっかかりにすればいいのか全くわからないことです。

 さて、この記事ではそんな君たちに向けて、220曲から厳選に厳選を重ねて、とっかかりの10曲を選んでみたいと思います。ミリオンライブってどんな曲があるのか、またどのCDから手をつけようかの参考になれば。

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漫画村ブロッキング騒動を見てモヤモヤが止まらない

 エンジニアの端くれとして漫画村騒動にはちょっと思うところがあったんだけど、ちょっとおもしろ記事が掲載されてたのでこれを機につらつらと語ってみる。

tech.nikkeibp.co.jp

IPブロッキングは検閲だろと言う話

 同氏は「出版業界としての意見ではなく、あくまで個人の意見」としたうえで、法制化に当たって「DNSブロッキングだけでなく、IPブロッキングまで検討するべき」と主張する。この場合、IPブロッキングの対象は、日本の法執行力が及ばず、削除依頼や発信者情報の開示請求を無視し続けている海外のホスティング事業者に限る。

 IPブロッキングを、日本からの発信者情報開示を拒否する悪質な海外ホスティング事業者に対する抑止力にする、というのが川上氏のアイデアだ。裁判所による仮処分などの司法の判断に基づき実施するという。「ほとんどのケースはDNSブロッキングとIPブロッキングの組み合わせで対応できるはず。(特定のキーワードがあるデータやコンテンツをブロックする)データブロッキングは検閲になるので、そこに踏み込むべきではない」(川上氏)。

 一番面白かったのがこの部分なんですけど、いやいや、「IPブロッキングはギリギリ検閲にならない」と言いたいんでしょうけど、モロ検閲でしょうよ。

 ちょっと説明すると、例えば漫画村にアクセスしようと「mangamura.org」とアドレスバーに入力すると、ブラウザは「DNSサーバ」というサーバに「すみません、mangamura.orgのIPアドレスを教えて頂けませんか?」と聞きに行きます。このIPアドレスを入手することによって、ブラウザはどこにアクセスしに行けばいいか分かるようになります。役所に人の住所を聞きに行くみたいな感じです。

 DNSブロッキングとは、「mangamura.orgのIPアドレスを教えて頂けませんか?」という質問に対して、「いやーちょっと、そのサイトのIPアドレスは教えられないことになってるんですよー」と言って回答を拒否することです。こうなると、ブラウザはmangamura.orgのIPアドレスを知ることができないので、漫画村にアクセスすることができなくなります。めでたしめでたし。

 ではありません。DNSサーバを介さなくたって、友人やそこらの掲示板から「mangamura.orgのIPアドレスはaaa.bbb.ccc.dddだよー」という情報を入手することだってできます。そしてブラウザにIPアドレスを直打ちしてしまえば、晴れて漫画村にアクセスすることができてしまいます。なんてことだ。

 これを防ぐのがIPブロッキングです。我々がインターネットを利用できるのはインターネットサービスを提供している事業者(プロバイダ)がいるからなのですが、IPブロッキングとは、プロバイダがブラウザから飛んでくるパケットを監視して、宛先が漫画村のものであるものは捨ててしまう、ということを言います。こうすることで、IPアドレスを知っていても漫画村にアクセスできなくなります。めでたしめでたし。

 ......いや、これって完全に検閲でしょ? 「中身を見てないから問題じゃない」という話じゃない。特定の人同士の通信を妨害する行為って検閲以外の何物でもないじゃないですか。何言ってるの?

 郵便に例えると分かりやすくって、例えば、「政府が反社会的と認めた人物宛に発送された手紙や小包を、日本郵政が破棄した」というのは完全に政府による検閲ですよね。IPブロッキングもこれと同じ、「手紙や小包」が「パケット」に変わるだけです。

児童ポルノとは話違いすぎだろと言う話

 一方で、現在日本では児童ポルノ画像へのアクセスブロッキングを目的としたDNSブロッキングが既に実施されています。この時も「ブロッキングは違法行為なのではないか」と議論が紛糾したのですが、以下の記事に解説されているような理由でブロッキングが承認されています。

www.bengo4.com

刑法上、犯罪の構成要件に該当する行為であっても、

(1)正当行為(社会的に正当として許容される行為)

(2)正当防衛(侵害者に対して止むを得ず反撃する行為)

(3)緊急避難(自分や他人に危険が差し迫っている中で、危険を避けるために止むを得ず行う行為)

のどれかに該当する場合、違法性が否定される。

.

3)の緊急避難は、緊急事態においては、悪くない人に対する加害が違法でなくなる場面です。

<1>現在の危難があること

<2>やむを得ない回避行為であること(補充性)

<3>生じた害が避けようとした害を超えないこと(法益権衡)

の3つが求められます。

作業部会ではまず、児童ポルノがWebサイトにあげられている状況が、児童にとっての権利侵害を拡大し続ける状況であり、<1>現在の危難があると考えました。また、児童ポルノによる権利侵害は、通信の秘密の侵害よりも深刻である場合があるので、<3>法益権衡も認められる余地があると考えました。

そこで、児童ポルノの削除ができないなど他の方法がない場合には、<2>補充性もあるので、その場合には、緊急避難が成立すると考えました」

 つまり、児童ポルノ画像に対するブロッキングは緊急避難の3要件、「現在の危難」「補充性」「法益権衡」を満たしているために違法行為ではない、ということです。児童ポルノの場合、被害者の人権が将来にわたって回復不可能なほど深刻に傷つけられるため、この論理は理解できるものです。

 しかし、政府はこの「緊急避難」の論理を、漫画村などの海賊版サイトにも適用しています。(インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案))

 ただ、この資料に書いてあることを読んでも、緊急避難の適用は無理筋であると言わざるをえません。特に「補充性」の点。海賊版サイトの場合はブロッキングに頼らなくても、事業者の摘発により解決することができるはずです。児童ポルノ画像の場合は加害者が個々に点在してる、かつ被害の回復が困難なのであるに対し、海賊版サイトの場合はサイトを運営している主体があること、かつ損害賠償請求を行うことで被害回復可能であるはずです。現実にブロッキング対象として名指しされているAnitubeの運営者はブラジルで起訴されている訳で、この時点で補充性の要件は崩壊してる訳です。

 というか、この資料に書いてあること無茶苦茶ですよ。どう試算したら被害額数千億円になるんだ。スリルドライブじゃないんだぞ。

政府が緊急避難だと認めたからなんだという話

 それでこんなメチャクチャな資料をもとにNTTがブロッキングの開始を宣言した訳なのですが、もう、アホだなぁという感想しか抱かないです。

 政府が「これは緊急避難だぞ」と言っても、実際に司法判断を行うのは政府とは独立した裁判所となるため、ブロッキング実施により普通に摘発されて起訴、有罪判決なんて普通にあり得ます。そうなっても政府は何もしてくれませんよ。

 起訴される人も、ブロッキング判断を下した経営陣だけでなく、ネットワーク機器にブロッキングを設定した現場技術者が起訴される可能性だってある訳です。限りなく黒に近いブラックな行為を、NTTは社員に強いるんですかね。

 疲れたので以上。

映画「セッション」がマジでヤバかった

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いやぁ、バーフバリ最高ですね。人グワーッ建物グワーッ武器バッサーッの連続に圧倒されて偏差値が3になり字が読めなくなりました。

「もっといい映画を観たい」という本能だけの存在になった僕はヨダレを垂らしながら近所のTSUTAYAに足を運んだのですが、レンタルしたのは「セッション」。以前から興味あったのですが、この機会に借りてみることにしました。

いやぁ、セッション最高ですね。ドラムドシャーン車ガチャーンハゲブワーッの連続に圧倒されて偏差値がアンダーフローして236になりました。バーフバリが鉄球バチーンってぶつけられるような「面」で圧倒される映画だとすれば、セッションはアイスピックでザクザクされるような、切れ味鋭い「点」の映画でした。

米国随一の音楽学校に入学したものの、クラスから孤立し孤独にドラムの練習に打ち込むニーマン。彼を見出したのは、音楽学校の中でも名高い指導者であるフレッチャー(ハゲ)。ニーマンはフレッチャー率いるスタジオバンドに誘われることになるのだが、そこでニーマンは、フレッチャーの精神的・肉体的暴力を伴う苛烈な指導を目の当たりにする…

この映画は、若きドラマーであるニーマンと超スパルタ教師・フレッチャーの闘いを描いた作品となります。「でもどーせ二人は和解して、最後は仲良く最高の演奏をしてハッピーエンドなんでしょ?」と思うあなた。そんな凡百な作品がアカデミー賞作品賞にノミネートされるはずがありません。物語は二転三転急転直下し、最後には予想のつかない展開に。この二人の闘いの結末に度肝を抜かれることは間違いないです。

ネット上の感想ではあまり触れられていませんが、この映画の映像もかなりヤバイですよね。極端な色調に統一された画面、顔やドラムのアップを多用する演出、そして痛さ... どの要素も緊張感を演出するのに一役買っていると思います。お家で鑑賞するときには、ぜひ部屋を暗くしてください。

ところで、セッションを語るに欠かせないのは、その闘いの結末が描かれるラストの9分間。言うまでもなくこの映画のクライマックスなのですが、登場人物によるセリフがほとんどありません。動きと表情だけでほぼすべてを物語るのですが、それ故に、見る人によってある程度解釈の振れ幅があるような気がします(監督のインタビューを読むに、おそらく意図的なもの)。というわけで、以下、自分なりのこの映画のラストシーンの解釈を書いていきたいと思います。当然ながら以下ネタバレ注意。未見の方はいますぐレンタルショップに駆け込んで鑑賞してからお読みください。

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僕とソシャゲとメギド72

ソシャゲってガチャ回すために金を一杯つぎ込まないといけない点はよく問題視されますが、それと比べて、ほとんどのゲームが「周回」の名のもとに時間をドブに捨てることを強要するデザインになってることは、あまり話題にならない気がします。

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読書感想文 『競馬の終わり』

 競馬やってるって言うと「え、この人キモオタっぽい見た目の上にギャンブル依存症とかマジ引くんですけど」みたいな顔された上に実際に距離20mぐらい置かれその後一切目も合わせてくれないんですけど、競馬の一番の醍醐味ってギャンブル性じゃなくて、生き物が主役だからこそ存在する「何が起こるかわからない」感だと思うんですよね。10年以上前にJRAのCMで明石家さんまが「サプライズ!」とか連呼してたと思うんですけど、アレです。時として想像を絶する事態が起こるのが競馬なんです。

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