打ち首こくまろ

限界オタクの最終処分場

ルーテさんbot改造計画(前編)

こちらは ルーテさんアドベントカレンダー 6日目の記事です。

4年半前に作ったルーテさんbotですが、最近ロクなメンテナンスや機能追加などもせず、セリフを吐き続けるだけのネットデブリと化していました... 本当に申し訳ないです。

このbottwittbotで動かしていたのですが、このサービスも最近機能追加がなく、また柔軟性も無いため、自作のbotに移行したいなぁとずっと思っていました。そこで、今回のアドベントカレンダーを機に、思い切って移行したいと思います。

前編は、とりあえずtwittbotで行っていた「セリフのツイート」「自動フォロー返し」と独自の占い機能の実装、後編はクラウド上へのデプロイと若干の機能追加、という流れで行きたいと思います。

簡単なプログラミングの知識があれば、以下の記事の流れをなぞるだけで簡単にbotっぽいものが作れる... はず。

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ルーテさんの一言一句を深く味わう(1/3)

こちらは ルーテさんアドベントカレンダー 4日目の記事です。

『覚醒』や『if』ではかなり濃いキャラクターが登場するようになったファイアーエムブレムシリーズですが、それ以前の作品の中でも屈指のキャラの濃さを見せつけていたのがルーテさんです。

しかし、作品中でルーテさんが語るセリフ量は決して多いとは言えません。そこでこのシリーズでは、ルーテさんの一言一句を取り上げ、改めてルーテさんがどれだけかわいいか、かっこいいか、尊いか、ヤバいか、無理なのかを振り返っていきたいと思います。

この記事では、ルーテさんが登場した4章のセリフ、そしてロスとの支援を取り上げます。

※以下、セリフはMiruPage様がまとめていただいたものを引用させていただいています。ありがとうございます。

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ルーテさんアドベントカレンダー 開会宣言

初聖魔…ども…

俺みたいなxx歳で未だにルーテさんに萌えてる限界オタク野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日のtwitterの会話
ニトクリスかわいい とか 森久保ほしい とか
ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子の砂漠でルーテさんを見て、呟くんすわ
You'are superior, after all.狂ってる?それ、誉め言葉ね。

好きな魔導書 エイルカリバー
尊敬する体格 3(ボディリングはNO)

なんつってる間に12月1日っすよ(笑) あ~あ、アドベントカレンダーの辛いとこね、これ








開幕の挨拶

こちらは ルーテさんアドベントカレンダー 1日目の投稿です。

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FEHにルーテさんが実装されてから二週間が経ちましたが、みなさん戦禍の連戦周回してますか?

え、星5ヨシュア手に入れたから飽きてやめちゃった? そうなの? うん、まぁ、分かるよ。

というわけで、以前予告した通り、本日より(正確には明日?)、ルーテさんアドベントカレンダーを開始いたします!

adventar.org

  • 本企画は、聖魔の光石発売後13年経ったのちにFEHにルーテさんが実装された事を機に、かわいくて、かっこよくて、幼くて、大人びてて、なんでも知ってて、何にも知らなくて、完璧で、ガバガバで、やる時はやって、時々ポンコツで、凄くクールで、だけど優しくて、視野が狭くて、なんでもお見通しで、わかりやすくて、だけど奥深くて、そしてなんといってもとっても優秀なルーテさんの深い魅力を表現すべく、12/25までにかけて1日1ルーテさんを投稿していく企画です。
  • 正直一人企画となる事を覚悟していたのですが、なんと現時点で4名の方々からもエントリーを頂いております!! ありがとうございます!!!!!!!
    • しかしまだまだ参加者募集中です! 空いている日があればどこでも突っ込めますのでお気軽にご相談ください
    • 参加要項はこちらをご参照ください。こわくないよ。
  • 私からは、アスルテ・カイルテ・ロスルテ・ヴァネルテ・ノルルテの各小説またはSS、考察記事、その他怪文書などを投稿させていただく予定です。イラスト描けねぇからな!
    • まだ全然書けてない...
    • カップリングについては前後全く気にしてない表記です
    • いくつか怒られそうなやつもありますが、怒らないでください

正直どうなるかわかりませんが、私と有志の皆様が表現するルーテさんの魅力を見ていただければ幸いです。

それではルーテさんアドベントカレンダー開幕です!

2日目はなんといきなり鬱某灯氏(@victriangle)の記事ですぞ! ホワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア








すごい優秀さを感じる。今までにない何か熱い優秀さを。
俺の風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、ルネスのほうに。
中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。
ネットの画面の向こうには沢山のルテキチがいる。決して一人じゃない。
信じよう。そしてともに戦おう。
闇魔導師やリザイアは入るだろうけど、絶対に流されるなよ。

「ルーテさん アドベントカレンダー」開催と参加者募集のお知らせ

12/1〜12/25の間、ルーテさんアドベントカレンダーを開催いたします。

開催に伴って、イラストや文章・その他作品を投稿してくださる方々を募集いたします。

adventar.org

詳細は以下にて。こわくないよ。

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天皇賞(秋)2017 ガチ予想

おそらく今年最大のビッグレースになると思うので予想してみる。ちなみに僕の予想はここを読んでもわかる通り、全く当てにならないのでそこのあたりよろしくお願いします。

展開予想

今日の最終レース終了時点で稍重馬場、これから雨が降り続けるので、レース開始時には少なくとも重馬場にまで悪化するだろう。究極のトップスピードが問われるような馬場にはならない。

ハナに立つのはおそらくロードヴァンドール。その次にネオリアリズムキタサンブラックあたりが付け、それをマークするようにソウルスターリング。その側にリアルスティールや(出遅れなければ)サトノクラウンなどが先行勢を形成するはず。外枠各馬は馬群の後方になりそう。シャケトラも後方からの追い込みに賭けるしか無くなる。

ペースだが、ロードヴァンドール自身ペースを引き上げたくないこと、そもそも道悪の舞台でペースを引き上げたい馬がいないことから、前半は61〜62秒のスローペースになる。仕掛けを主導してきそうなのはサトノクラウンネオリアリズムキタサンブラックの3頭。前の2頭は後半1000mの超ロングスパートに持ち込みたいところで、対してキタサンブラックはラスト600〜700mからスパートをかけたい。

ただ、先行勢が密集することが予想される中で、果たして内枠のサトノクラウンネオリアリズムの二頭が主導権を握れるのかは微妙なライン。一方でキタサンブラックにも状態面で不安がある。仕掛けの位置は流動的だ。いずれにせよ、スパートの位置は直線の入り口よりもっと後ろ。そこからトップスピードをどこまで持続できるか、そして道悪馬場を乗り切れるパワーがあるか。その二点を持っている馬を重点的に狙いたい。

予想

下記の人気、オッズは前日発売締め切り時のものです。

ネオリアリズム(7番人気: 18.9倍)

ちょっと人気はないけど、2000m近辺の中距離路線では現役最強なのでは、と思うほど力がある。

振り返りたいのは今年の中山記念(GII)で、最初の800mは超スローペース、そこから1000mの超ロングスパートという非常にトリッキーな競馬になっている。これを先行しながら後続を完封。次走のクイーンエリザベス2世カップ(GI)も、超スローペースを向こう正面で捲り上げることで超ロングスパート戦に持ち込み、これも完勝している。

また、昨年の札幌記念(GII)では対照的に、洋芝の稍重馬場というパワーのいる舞台でハイペースでの逃げ切り勝ち。2着のモーリスはその後同じ距離でGI・2連勝を挙げている。

つまり、道悪馬場への適性があり、またロングスパート戦で2連勝を挙げている通り、想定している展開は大得意。さらに、仮にハイペースとなったとしても対応できる。この舞台での総合力は抜きん出ている一頭だと思う。

不安なのは、脚部不安のため札幌記念を回避しての休み明けの一戦だということ。ただ、調教の動きを見ても悪くはなさそうだし、まずまず力は出せそう。勝ちきれるかどうかは微妙だが、人気と実力の乖離が非常に大きい。この馬から入ってみたい。

キタサンブラック(1番人気: 3.0倍)

迷ったけど対抗に据えた。能力的には間違い無くて、2000mは今年の大阪杯(GI)で横綱競馬で完勝。昨年の宝塚記念(GI)は稍重馬場の中ハイペースで逃げて他の先行馬を潰し、自分は3着に粘る強い内容。ロングスパート戦は昨年の有馬記念サトノダイヤモンド相手にクビ差の2着。キタサンブラックの良さというのは、あらゆる展開でも力を発揮することのできる総合力の高さにある。

ただ、状態面の不安というのが無視できない。今年の宝塚記念(9着)はスタート・道中・直線とキタサンブラックらしさが全く見られないままの惨敗。体調だけで無く、ちょっとメンタル面でも問題を抱えているかのような負け方だった。道悪の競馬の中、メンタル面のケアがしっかりできているのかがまず一つ。

二つ目はあと三戦で引退することが発表されている中で、果たしてこのレースにどれだけ本気なのだろうという疑問がある。ラストランの有馬記念にピークを持って行きたいのは間違いないが... まぁ、こちらは結構入念に乗り込んでいるらしいので杞憂かもしれない。

能力は疑っていないが、とにかくメンタル面が不安。圧勝しても惨敗しても全くおかしくない中、△を打つのも中途半端だし、バッサリ切る勇気もないのでこの評価になった。要は守りに入りました。

ちなみに僕はキタサンブラック基地なので、このレースで優勝して復活したら間違いなく号泣します。よろしくお願いします。

ヤマカツエース(8番人気:19.0倍)

ネオリアリズムと同様、人気馬に埋もれている感のある実力馬。もう重賞5勝してるんですよ。

金鯱賞(GII)を連覇してるけど、この内容が面白い。一回目は超スローペースから800mのスピード持続力が問われたレース。これを道中7番手からクビ差で差し切った。二回目は1200mの超ロングスパート戦になったがこれも突き抜け。求められる適性を持っている。

心配なのは重馬場適性なのだが... タフな馬場という面で見れば、昨年の有馬記念では4着になった通り、対応はできるはず。あとは大舞台に強い鞍上の池添謙一が一発をかましてくれれば。

△サクラアンプルール(12番人気: 43.4倍)

今年の中山記念は、1着ネオリアリズム、3着ロゴタイプと、結構ハイレベルなレースだったと思う。2着になったこの馬が、その後札幌記念を制していることからも。

この札幌記念は1000〜1200mの超ロングスパート戦になっていて、仕掛けを待ったとはいえヤマカツエースを楽に抜き去っている。重馬場のスタミナ戦になれば台頭してくる可能性が十分にある。

ただ、この位置にしたのは1枠1番という最内枠が裏目にでる可能性があるかな、というところ。道悪馬場なので馬場の内側は走りにくいことが多い。ただ、それもこなしてくると... 4番手評価にしてるけど、この馬も買っても全く驚けないと思う。

サトノクラウン(2番人気: 5.0倍)

重馬場のパワー・スタミナ勝負になったら最強だと思う。その点では、この馬にとって願ったり叶ったりの条件が揃った。

それでも、この馬にとっても1枠という枠はマイナスだと思う。そんなに器用な馬ではないし、できれば外から仕掛けを主導して、ごちゃつかないところで力強く伸び切りたい。馬群に揉まれそうな内で器用に立ち回れるか、というのがまず一点。

もう一点が、東京2000mという舞台がこの馬に合っているのか微妙だということ。良績を残しているのは全てスローペースからのスタミナ・パワー勝負のみで、これは明らかに長距離馬の特徴。2000mという距離は短すぎるんじゃないか、と感じる。

まぁ、サトノクラウンは何回も軽視して痛い目に遭い続けてるんだけど、今回は2番人気ということで、オッズを考えるとあんまり期待値は高くないかなと感じる。全ての条件が噛み合った宝塚記念は確かに強かったけど、あれは本当に噛み合いすぎで、それ以外のレースでは結構脆いですよ。

ソウルスターリング(4番人気: 7.6倍)

見送ろうか迷ったけどギリギリこの位置。前走の毎日王冠(8着)を悲観するわけじゃないけど、これも馬場で評価を下げた形。

3歳牝馬ということで、そもそも能力的に通用するか微妙。さらに、圧倒的人気で迎えた桜花賞(GI)では3着、このレースでは稍重馬場のハイペースの展開だった。この点で、重馬場適正に疑問が出てくる。

ただ、前半がスローペースになりそう、トップスピード戦にならなそうというのはプラス材料で、さらにキタサンブラックをマークできる立場でもある。キタサンブラックがまともな状態であれば恩恵を受けるはずで、そこが噛み合えば圏内に入り込むチャンスはあるかなぁ。

△シャケトラ(11番人気: 29.9倍)

あと一頭取り上げるとしたらこの馬。

スタミナ戦の日経賞(GII)を優勝、宝塚記念を4着に入っているように、圏内に入り込む余地はあるかなと感じる。

気になるのは調教後の馬体重が前走に比べて30kg増えているということ。太ってしまったのか、それとも父親マンハッタンカフェと同じように、筋肉ムキムキに成長したのか....

今回は見送る馬

リアルスティール(3番人気: 7.6倍)

前走の毎日王冠(GII)は強かったが、条件がことごとく合っていないな、と思う。

前走のように、超スローペースからの究極のトップスピード戦では最強候補に入る。ただ、仕掛けの位置がラスト600mより前になると苦しい印象で、昨年のジャパンカップ(800mロンスパ)ではキタサンブラックに完敗の5着、今年の中山記念(1000m超ロンスパ)では見せ場なしの8着惨敗だった。

今回は先行勢が揃い、主体的にロンスパに持ち込みたい馬も複数いるので、この条件では狙いづらい。たとえ良馬場でも厳しいかなぁ。

サトノアラジン(5番人気: 13.5倍)

良馬場だったら大本命だったんだけど...

間違い無く、ただの短距離馬ではない。前走の毎日王冠は非常に強かったし、2000m〜2400mでもタイトルが獲れるかも? と思わせるほどだった。

ただし、やはりトップスピードの強烈さが売りの馬であることから、この馬場では厳しい。さらに外枠になってしまったことで、ロスを覚悟で大外からの競馬になるか、馬場の内側を器用に立ち回るかの選択になる(道悪なので各騎手は馬場の内側を避けるため、大外を回ろうとすると通常よりロスが大きいことが多い)。いずれにしても致命的で、この条件で馬券内に入り込むことはさすがに厳しいかな...

グレーターロンドン(6番人気: 14.9倍)

前走の毎日王冠は3着だったけど、あの展開だったらもっとパフォーマンスをあげて欲しかったな... まだちょっと能力が足りないのかなと思う。

道悪適性が未知数な中でパフォーマンスを上げてくることも想定されるけど、それでも道悪を追い風にしそうな馬が複数いる以上、ちょっと圏内に入り込むことは難しいと思う。

10/29(日)天皇賞(秋)を観ろ

天皇賞(秋)(GⅠ)に特別登録している日本馬のレーティング順位 JRA

天皇賞(秋)の出走予定馬がここに書かれているわけですが、これが鳥肌が立つほどの超豪華メンバーなわけですよ。というわけで観ろ! お前ら!

...で見ようという気にさせられないのが競馬の辛いところ。だって、競馬って何も知らない人が見たら18頭の知らない馬が2分間ぐわーっと走ってるだけ、わけのわからないまま終わって何が何だかわからないってなりません? 楽しむためには出走馬についてよく知る必要があるから、お金を賭けない限り競馬ってハイコンテクストなんですよね(どんなスポーツでもそうかもしれないけど)。

ただ、今年の天皇賞(秋)は本当に、ものすごいメンバーが集まりました。強いだけじゃなくて個性も豊か。メンバー構成ではここ数年で最高と言えるレースです。

そんな天皇賞(秋)を是非皆さんに観戦していただきたいと思い、拙い文章ながらこの記事を書いています。天皇賞(秋)というレース、そして注目の出走予定馬について紹介することで、少しでも競馬に興味を持ってくれる人が出てくれれば…

天皇賞(秋)とは

東京競馬場・芝2000mで開催される競馬のGIレースです。天皇賞(春)も存在しますが、こちらは芝3200mのマラソンレースなのに対して、天皇賞(秋)は中距離最強馬決定戦に位置付けられています。

この天皇賞(秋)はかなり好メンバーが集まりやすいレースとなっています。というのも、本格的な秋のGI戦線の一番最初にスケジュールされていることにより、

  • ジャパンカップ有馬記念と続く長距離GI王道路線に挑むトップホースが下半期の初戦に選ぶ
  • 中距離路線のスペシャリストが必勝を期して参戦する
  • 短距離馬が中距離との二階級制覇に挑む
  • 夏場に急激に力をつけた馬が腕試しにトップホースに挑戦する
  • 力に自信のあるルーキーイヤーの3歳馬が、同年代との戦いではなく古馬との戦いに挑む

と、各路線を代表する馬たちが参戦しやすくなっているからです。

加えて、芝2000mという距離自体が近年世界中で最も重要な距離と認識されており、これにより天皇賞(秋)は実質的な現役最強馬決定戦となっています。

つまり、天皇賞(秋)は、各路線を代表する馬たちが一堂に会し、現役最強の座を決めるチャンピオンレースなのです。

出走馬紹介

キタサンブラック

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現時点での現役最強馬となります。

ブラックタイドディープインパクトの代替種牡馬であり、そんな血統から生まれた本馬も当初は将来について全く期待されていませんでした。売れなくて困った牧場が、他の馬のバーターとして馬主の北島三郎氏に譲ったほど。

しかし走り出すといきなりデビュー3連勝。秋には菊花賞を勝ち、馬主歴50年超の北島三郎氏に初めてのGIタイトルをプレゼントしました。

先行押し切りという地味な脚質、そして地味な血統からか、人気もなく過小評価されがちでしたが、その後も王道の競馬でGIタイトルを積み重ねます。昨年度には年度代表馬のタイトルに輝き、今年の天皇賞(春)では、叔父のディープインパクトレコードタイムを大幅に更新するタイムでGI・5勝目。血統の限界を打ち破り、現役最強馬の座を確たるものとしました。

しかし前走の宝塚記念では、疲れからか大きく崩れての9着。今回はそれ以来の休み明けとなりますが、体調やメンタル面を立て直せているかが焦点となりそうです。

既に年内での引退が発表されているキタサンブラック。既に2010年代を代表する馬の一頭となっていますが、残りのレースで伝説を残せるでしょうか。

リアルスティール

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3歳時にはGI級の素質馬と期待されながら、皐月賞・ダービーではドゥラメンテの末脚に屈し、必勝を期した菊花賞ではキタサンブラックに僅かクビ差退けられたリアルスティール。しかし、翌年にはドバイで世界の強豪を相手に悲願のGI初勝利を成し遂げます。

連覇を狙って今年もドバイに遠征しましたが、現地で鼻出血を発症し出走を断念。そのまま休養に入り、上半期は不完全燃焼に終わりました。

しかし半年以上の休み明けとなった前走の毎日王冠では、一頓挫を感じさせない力強い差し切り勝ち。強豪健在をアピールしました。

天皇賞(秋)は昨年も2着に入っている得意舞台。因縁の相手を倒し国内GI初勝利を達成できるか。打倒キタサンブラックの一番手です。

サトノクラウン

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こちらもキタサンブラックの同期。同じく期待されつつもなかなかGIタイトルに手が届かなかった馬です。

しかし、昨年末の香港ヴァーズでは世界を股にかける強豪馬・ハイランドリールが完全に抜け出したところを強引にねじ伏せる差し切り勝ち。大番狂わせでのGI初制覇となりました。

その後、今年の宝塚記念では圧倒的一番人気のキタサンブラックが馬群に沈む中、外から力強く抜け出してGI・2勝目。最高の結果で上半期を締めくくりました。

今年はそれ以来の4か月休み明け。そもそも天皇賞(秋)は過去に17着・14着と大敗している鬼門のレース。力を出し切れるかどうかは微妙ですが、条件が噛み合った時の破壊力はメンバー中最強。GI連勝で現役最強の座を狙います。

ソウルスターリング

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紅一点での参戦となるこの馬。それに加えてルーキーイヤーの3歳であり、大人の男性選手にただ一人立ち向かう少女、ということになります。

父・フランケルは14戦14勝GI・10勝の戦績を残すヨーロッパ史上最強馬。そのフランケルの初年度産駒は4頭だけ日本に渡り、その一頭がソウルスターリングとなります。

同世代の牝馬相手では圧倒的な力を見せ続けた上半期。桜花賞は取り逃がしたものの、3歳牝馬チャンピオンを決めるオークスでは、持ち前の競馬センスを遺憾なく発揮し完勝を収めました。

前走の毎日王冠は1番人気に推されたものの8着。しかしこれはスローペースに落としすぎた戦術ミスによるものでしょう。同じくレースセンスで勝負するキタサンブラックは強敵ですが、こちらには斤量4キロのハンディキャップがあります。歴史上初めての3歳牝馬による天皇賞制覇を成し遂げることができるでしょうか。

サトノアラジン

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短距離路線からの代表馬となりそうなのがこの馬です。

3〜4歳時には中・長距離路線にも挑んでいたものの結果が出ず、翌年から短距離路線に転向。安定した成績を残すものの、GIレースでは勝ちきれないレースが続いていました。

ところが今年の安田記念では一変。ハイペースの流れを大外から力強く差し切り、6歳にして悲願のGI初制覇を成し遂げました。

再びの中距離路線への殴り込みとなった前走の毎日王冠でしたが、リアルスティールにクビ差迫る見所十分の2着。本番の天皇賞(秋)で、短距離・中距離の二階級制覇の達成を狙います。

グレーターロンドン

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同じく短距離路線からの刺客となる馬です。

将来を期待されていた馬でしたが、3歳時に致命的な蹄葉炎を発症し、一年以上の休養を余儀なくされます。

しかしその復帰戦は、ブランクも蹄の不安も感じさせない完勝。以後破竹の5連勝を積み重ねます。

初のGIレース挑戦となった安田記念では4着でしたが、毎日王冠では健闘した3着。G3すら勝っていない重賞未勝利馬ですが、素質はすでにGI級との呼び声もあるグレーターロンドン。蹄葉炎を克服しての奇跡の天皇賞馬となるでしょうか。

ネオリアリズム

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4歳まで全く芽が出なかった遅咲きのサラブレッド。しかし、昨年の札幌記念で歴史的怪物・モーリスを破ったことにより一気に台頭します。

今年の中山記念では、リアルスティールらGI馬が揃った中でそれを退けての完勝。次走のクイーンエリザベス2世カップでは、中盤からの大まくりで海外でのGI初勝利を達成しました。

今回はそれ以来の半年の休み明け。体調に不安はありますが、その力は決して侮ることはできません。

ステファノス

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3年前の富士ステークス(G3)で重賞初制覇。なんとこれ以来3年間も勝ち星を挙げられていません。その間GIで2〜3着になること5回。GIまであと一歩が届かないシルバーコレクターです。

3歳から第一線で活躍し続けていますが、6歳になった今年も、大阪杯キタサンブラックの2着になるなど、力はまだ衰えてはいません。しかし年齢的にはリミットが見えているのもまた事実。1800〜2200mのレースばかりに出走し続けてきた中距離路線のスペシャリスト。ここで一花咲かせたいところです。

マカヒキ

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「最強世代」と呼ばれた現4歳世代。その頂点に立ったのがマカヒキです。日本ダービーではサトノダイヤモンドとの数センチ差の死闘を制し、見事ダービー馬に輝きました。

しかし、その後の成績は下降線の一途。日本代表として挑んだ凱旋門賞で14着に大敗したのを皮切りに、大阪杯では4着、前走の毎日王冠は6着と、歯がゆいレースが続いています。

しかし、過去には同じくダービー制覇後低迷し続けながらも、天皇賞(秋)で鮮やかに復活したエイシンフラッシュという馬もいました。東京競馬場はこの馬の脚が最も活きる舞台。ダービー馬の輝きを取り戻すことができるでしょうか。

観戦方法

レース自体は東京競馬場で開催されますが、中継はなんと地上波でもやっています。フジテレビ系列の日曜日午後3時から。

天皇賞(秋)は10/29(日)の15:40発走です。

家にいながら白熱したレースが無料で見られるなんて、なんて素晴らしいことなんだ!

以上