打ち首こくまろ

限界オタクの最終処分場

ルテキチ草子

春はヴァネルテ。雪溶けてやうやう緑萌ゆ山ぎはに、天馬駆りて二人立ち寄りたる。語らふ中で秘めたる接吻を交わす様いと百合。

夏はカイルテ。月登りたる頃二人して馬に乗り外へ出かける様よし。ほたるの多く飛びちがひたるを二人並んで眺める様さらによし。抱きよせて接吻を交わす様耐へ難し。

秋はアスルテ。夕日のさす山へ山菜採りたるに、ルーテに虫けしかけられて驚くアスレイの様あはれなり。まいて、焼き芋を頬張るルーテのほくほく顔を見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、二人の住処にて行われる事、はたいふべきにあらず。そもそも色が秋。

冬はノルルテ。雪の降りたる朝に庵をたづねるルーテはいふべきにもあらず、二人して火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。しかし室温上がらず、しゃあなしに二人して体温交わす様やばし。



※編集部より
『ルテキチ草子』ではロスルテについての記述はありませんが、これはこの文章が執筆された平安時代にはロスルテが発見されていなかったためであり、作者がロスルテを軽視していることを表すものではありません。
これはカップリングの平等性を重んじる現代にはそぐわないものですが、当時の時代背景を鑑み、原文通りの記載とさせていただくこと、読者の皆様のご理解をお願いいたします。





こちらは ルーテさんアドベントカレンダー 7日目の記事です。