こちらは ルーテさんアドベントカレンダー 11日目の投稿です。
ノール支援C
【ルーテ】 ・・・・・・▼ 【ノール】 あの・・・▼ 【ルーテ】 ・・・・・・▼ 【ノール】 あの、すみません・・・▼ できればその・・・背後から 私を観察するのはやめてもらえませんか?▼ 【ルーテ】 気づきましたね。▼
支援会話中の画面を見てもらえば分かりますが、ルーテさんは特に物陰に隠れることなくノールの背後にくっついています。これを指摘されての「気づきましたね」というセリフなので、ルーテさんのガバガバ具合がよく表れているシーン。
同じようにアスレイを観察してきたのかと思うと相当微笑ましいですね。
【ノール】 当然です。▼ 毎日後ろにぴったりつかれたら、 いやでも気づきますよ。▼ 私に何か御用ですか?▼ 【ルーテ】 えい。▼
有無を言わさずに攻撃を仕掛けます。世が世なら犯罪者です。
「えい。」という掛け声から杖や斧を振り回してるという考察もありましたが、この後の「どちらがより優秀か決着をつける」という流れから、魔法攻撃を仕掛けている線が強いでしょう。という事は、ルーテさんは戦闘中にも、攻撃するときに「えい。」「とう。」と言っている可能性が高いです。FEH公式、見ているか。
【ノール】 ! 何をするのですか。▼ 【ルーテ】 かわしましたね。▼ やはりあなたは、 私にとって危険な存在のようです。▼
「かわしましたね」と言っていることから、ノールに命中させるつもりで魔法を放ったことがわかります。世が世なら犯罪者です。
【ノール】 ? それは一体、どういった・・・▼ 【ルーテ】 とう。▼ 【ノール】 !? お、おやめ下さい。▼ 【ルーテ】 またも、かわしましたね。▼ いかに私が優秀とはいえ、 見過ごせる相手ではないようです。▼ 【ノール】 な、なんだというのですか・・・? 【ルーテ】 逃げ足も迅速ですね。▼ 危険です。優秀な私を脅かす 手強いライバルになりそうです。▼
逃げるノールを見ながら、完全に悪役みたいな台詞を吐いています。
これノールから見たら、味方にいきなりストーカー紛いのことされてその後殺されかけるという、恐怖体験以外の何物でもないですよね。そりゃ全力で逃げます。完全にヤバい人間だもの。
ノール支援B
【ノール】(左) あなたは・・・▼ 【ルーテ】(右) あなたはノールさんですね。▼ あなたの名前を調べました。▼ じきにあなたの弱点も 調べる予定です。▼ 【ノール】 ・・・なぜそのようなことを?▼
ノールの台詞が、ハリウッド映画で悪役に対峙する主人公みたいで面白いですね。
支援Cの時点では名前すら知らなかったようですが、やはり闇魔道士に対して本能的に危険を察知していたのでしょうか。
あと、名前は人に聞けば簡単に分かるだろうので、「あなたの名前を調べました。」とドヤ顔で言うのも密かなガバガバポイントです。
【ルーテ】 私、優秀ですから。▼ 【ノール】 ?▼ 【ルーテ】 私は優秀ですから、 誰よりも優れていなくてはなりません。▼ ですから 私の優秀さを脅かす敵が いないかどうか調べていたのです。▼
このルーテさんの台詞は、彼女の最もプリンシプルなところを表しているのかもしれません。卓越した魔法の技能、膨大な知識、遠大なものから卑近なものまでに及ぶ探究心は、全て「誰よりも優れていなくてはならない」と言う彼女の信条が根っこにあるのでしょう。「誰よりも」というのもポイントで、以前の記事に示した通り、彼女の野心の大きさの表れでもあります。仲間を抹殺しようとするのはやりすぎ感ありますが
【ノール】 敵、ですか?▼ 【ルーテ】 魔道の使い手は特に敵です。▼ あなたのような闇魔道使いは、 理魔道士の天敵ですから。▼
ルーテさんのセリフから、魔道の使い手以外も全てライバルを見なしていることがわかります。う〜ん、ちょっとヤバい人間に見えてきたぞ。
闇魔道使いは理魔道士の天敵というのはゲームの仕様通り。もしアスレイが道を誤って闇魔道士になっていたら、幼い頃からルーテさんに命を狙われていたことでしょう。命拾いしたな。
【ノール】 我々は、もう仲間同士ですよ。 敵だなどと・・・▼ 【ルーテ】 いえ、どちらが優秀であるかはっきりさせるまで 私とあなたは敵同士なのです。▼
ノールが指す「仲間」というのは、自分たちは魔王を打ち倒し大陸に光を取り戻すためのチームメンバーじゃないかと言っているのですが、ルーテさんはどうも、この旅の目的それ自体については、それほど興味を持っていなさそうなんですよね。
自分の村の周りに魔物が現れて襲われている時にも平然としていましたし。魔物討伐というよりも、エイリーク達と一緒に旅をすることによって、彼女自身の知識欲を充足したり技能を高めたりすることの方がより強い目的なんじゃないでしょうか。魔王を倒すための冒険ではなく、冒険それ自体を目的にしているというか。だから、ノールに向かって「仲間ではなくて敵」だとはっきり言えるのだと思います。
【ノール】 そう・・・ですか・・・▼ 【ルーテ】 今、みずから認めましたね。▼ 【ノール】 認めていません・・・!▼ とにかく、私たちは味方なのですから。 誰が優秀でもよいではないですか。▼ 【ルーテ】 そんなうかつなことを 言っていいのですか。▼ 私はあなたより優秀であると、 ここで宣言してしまいますよ。▼ それでもいいと言うのですか?▼
多分、二人の周りには誰もいないとは思いますが「優秀であると宣言する」のは果たしてどうやって宣言するのでしょうか。どうやってもかわいい想像しかできない…
【ノール】 かまいませんよ、別に。 【ルーテ】 ・・・・・・▼ 危ないところでした。▼ そう言って私をあざむくつもりですね。 さすが私を脅かすライバルです。▼ 【ノール】 ・・・・・・・ ですから・・・▼ 【ルーテ】 危険です。ここは 一時撤退することにします。▼ 【ノール】 ・・・・・・・▼
ノールの話も聞かず、勝手に脅威を覚えて撤退するというかなりのガバガバ感を見せつけてきます。
ちなみに、ノール支援Bでの会話は有名なコピペ「特技はイオナズンです」との類似性が指摘されています。聖魔の光石の発売日が2004年10月、イオナズンコピペの初出が2003年2月、そして聖魔の光石の開発期間が極めて短期間だったということを考えれば、この会話はコピペを下敷きにした可能性がかなり高いのではないでしょうか。
ノール支援A
【ルーテ】(右) ・・・・・・▼ 【ノール】(左) ルーテさん・・・▼
ノールから呼びかけているということは、この会話開始時点で、ルーテさんは害意を感じさせないほどしおらしくなっていると考えられます。一連の騒動で誰かに怒られた、とノールは考えたのでしょうか。
【ルーテ】 実は私、あなたに 謝らなければなりません。▼ 【ノール】 分かって下さいましたか?▼
ルーテさんが謝るのはこのシーンとアスレイ支援Aのみです。貴重ですね。
【ルーテ】 今までのあなたの戦いぶりを 傍で観察してみたところ・・・▼ なんとなく 私が勝利した感があります。▼ 私、優秀ですから。▼
ルーテさんのガバガバさが目立つノールとの支援会話ですが、しかしその中でもルーテさんのガバガバサイドを最も象徴するのがこのセリフ。
まず第一に、戦いぶりを観察したところって、最初っからそれしろよって話ですよ! ノールの能力も見ずに、闇魔導師というだけで危害を加えようとしていたわけです。おい。
第二に「なんとなく」という部分。これ以外の部分では客観的な視点を保っていたルーテさんが、ここでだけ極めて主観的で曖昧な表現を使っています。いや、あれだけ「誰よりも優れていなければならない」とか言ってたじゃん。なんとなくでいいのかよ。
極めつけに「勝利した感があります」という言葉。「勝利したような感触」「勝利したと思われる」ではなく「勝利した感ある」ですからね。ここだけ大学生のツイートみたいになってます。
何故ここまでガバガバな言葉遣いになっているのかなんですが、おそらくノールに対して勝ったと思ったことで、ルーテさんの中では相当テンションが上がっていたのではないでしょうか。だから普段口に出さないような言葉も出してしまった。というよりもこちらの方が素なのかもしれませんね。
う〜ん、無表情ながらもドヤ顔で勝利宣言するルーテさん…
【ノール】 は・・・い・・・▼ 【ルーテ】 私の勘違いだったようです。▼ あなたより私の方が、 どうやらはるかに優秀でした。▼ 今まで誤解して申し訳ありません。 では、失礼します。▼ 【ノール】 なんだか分からないけれど、 納得されたようですね・・・▼
「あなたより私の方が、どうやらはるかに優秀でした。」というセリフ回しはかなり秀逸ですね。二人のバトル(?)は予想外の方向で決着するのですが、ボロクソに言われたノールの方には精神的ダメージが残っていそうです。
【ルーテ】(右) ・・・・・・▼ 【ノール】 どうかされましたか?▼ 【ルーテ】 ・・・いえ、特には。▼ では・・・▼
ここで一旦消えたはずのルーテさんが再び現れます。一体どういう気持ちだったのでしょうか。身も蓋もないオチだったのを無理やりいい話風にまとめようとして急遽くっつけた説が濃厚
ルーテさんからは全く説明がないので解釈が分かれそうです。個人的に考えられるのは、敵ではなくなったノールに対して、その人間的な部分に興味が出てきた、というあたりでしょうか。あるいは勝ったテンションでボロクソに貶してしまったのを、冷静になって考えると急に罪悪感が出てきて謝りたくなった、というのもありそうです。
いずれにしても、先ほどの話の流れからはちょっと急な、後ろめたさを伴う感情がルーテさんの胸に湧き上がったのでしょう。ノールから声をかけられた時に、すぐに立ち去ろうとしていますし。
【ノール】 ・・・あ、お待ち下さい、 ルーテさん。▼ 【ルーテ】 何か?▼ 【ノール】 こちらでもう少し、お話をしませんか。▼ 私は敵ではなくなったのですから、 警戒せずとも構わないでしょう?▼ もしあなたがお嫌でなければ・・・▼ 【ルーテ】 ・・・そうですね。▼ あなたがそう言うのでしたら、 私は別に構いません。▼
殺人事件に発展するのではないかと心配された二人の会話ですが、こうしてほのぼのとした結末となりました。自分に危害を加えようとした人間を相手に1:1で話そうとするなんて、ノールの人間的な器の大きさに涙を禁じえません。
これは直接支援会話とは関係なく、以前ツイートした内容になってしまいますが、ノールはおそらく、エフラム・エイリーク軍の面々とあまり馴染めなかったはずです。彼自身のキャラクターもさることながら、敵国グラドの人物、しかもこの災厄の中心に相当近い人物。直接恨みをぶつける人間がいないにしても、腫れ物に触るような扱いをされていたことは想像できます。そのノールに対して、極めて破天荒な方法でコミュニケーションをとってきたのがルーテさんだと考えると、この最後のシーンのノールの行動も理解できますし、この支援会話全体の印象も変わってくるのではないでしょうか。
アスレイ支援C
【ルーテ】 ん・・・これは・・・ ふむ・・・なるほど・・・▼ 【アスレイ】 ルーテさん? 何してるんです?▼ 【ルーテ】 あ。▼ いえ、少しケミシドロムシの生態を 観察していました。▼
戦場ですよ、と突っ込みたいところですが、戦場でスケッチをし始める王国騎士もいることなのでノーカンです。というかルーテさん、観察とかしてる時に結構独り言呟くんですね。アスレイの背後で観察してる時にもこうしてつぶやいていたのでしょうか。
【アスレイ】 ・・・相変わらず好きですね、そういうの。▼ 【ルーテ】 相変わらず?▼ 【アスレイ】 昔からそういった類のものに、 見たり触れたりと色々していたでしょう?▼ たまに部屋から外に出ると、 とたんに落ち着きが無くなってましたよね。▼ 【ルーテ】 まぁ、確かに外の世界は色々と興味深いです。 あらゆる文献、書物がありますが、▼ 書かれている事とは 実際に違う事も沢山ありますし。▼ このケミシドロムシにしたってそうです。▼ 元来、成虫は羽が完全に取れて 飛べなくなるもの・・・▼ と「ファリブリア昆虫記」の百二十頁あたりに 記載されていたはずなのですが、▼ 今見たものは成虫なのに 羽がまだ付いたままです。▼ やはり、こういった特例はあるのですね。▼ 貴重なサンプルなので 持ち帰りましょうか・・・▼
アスレイの証言から、ルーテさんはあまり外に出てこなかったことが分かります。ただ、外に出るのが嫌ということではなくて、書物を解き明かすのに忙しかったのでしょうか。実際こうして外の世界で冒険しているわけですから。
ルーテさんのセリフからもその事が読み取れます。書物に書かれているものと実物は違う事がある。だから外に出て、目で見て確かめなければならない。こうしたルーテさんの実証主義的な信念は、彼女のセリフのそこかしこから感じ取る事ができます。
【アスレイ】 はぁ・・・ でも、いたずらはもうやめて下さいよ。▼ 【ルーテ】 いたずら? もう・・・?▼
「相変わらず?」に続いてアスレイの言葉をおうむ返しするルーテさん、隠れかわいいシーンです。ソフィーヤの「くぉ・・・?」に対抗できるのはこのセリフしかないんじゃないでしょうか(狂信者)
【アスレイ】 小さい頃に、 セジロトカゲの尻尾をしおりの代わりにして、▼ 私の貸した本に挟んでいたでしょう? 返されたときにビックリしましたよ。▼ 【ルーテ】 そうでしたか。▼
トカゲの尻尾はしおりの代わりになるのでしょうか? 厚みがあるからうまく挟めない気が…
【アスレイ】 それに、私がクモが苦手なのをご存知なのに、 何十匹も捕まえてきて見せてみたり・・・▼ 【ルーテ】 苦手な対象の生態を理解していた方が良いと 思い、捕まえてきたんです。▼ 近隣に生息する全ての種を捕獲するのに、 苦労しました。▼
何十匹の蜘蛛、その全てが違う種というのは相当な労力をかけているはずです。ただ、これはアスレイが言うようなイタズラではなく、ルーテさんにとってはアスレイのためにやったことなんですよね。
思えば、カイルとの支援でも、共闘の提案をされて「お任せください」と二つ返事で了承していました。「誰よりも優秀でなければならない」ことのみが信条であるのであれば、そんな提案は蹴って自分の優秀さを見せつけるだけでいいはずです。
意外とルーテさんは、他人に貢献することに喜びを感じるタイプなのかもしれません。完全に我が道を行く自己中心的な人物ではなくて、自分の能力を周囲の人たちに還元して喜んでもらいたい、ルーテさんはそういうことも思っているのではないでしょうか。
【アスレイ】 そんな苦労をしてまであんなことを・・・▼ 【ルーテ】 ですが自らも軽い快感を得る体験でした。 ご迷惑でしたか。▼ 【アスレイ】 ふうっ・・・。いいですよ。▼ 一応、私を思って やって下さった事なのでしょう?▼ ルーテさんなりのやさしさだと思って、 受け取っておきます。▼
「もうあんなことはやめてくださいね」と言うのではなくこのセリフですから、アスレイはルーテさんのこんな調子に慣れっこなんでしょう。苦労人…
アスレイ支援B
【ルーテ】 ・・・疲れていますね、アスレイ。▼ 【アスレイ】 え・・・? いや・・・ ・・・・・・▼ そう・・・そうですね。 私は疲れていますね。▼ よく分かりましたね、ルーテさん。▼ できるだけそう見えないようにしていた つもりだったのですが。▼ 【ルーテ】 私、優秀ですから。▼ 精神的に参っているのが、よく感じ取れます。▼
冒頭のこのセリフですよね。
ルーテさんがアスレイ観察を趣味としているのは他の支援会話で明らかになっている通りですが、そうしてアスレイのことを毎日見てきているからこそ、疲労を隠そうとしているのにも関わらず、アスレイが疲れていることを見抜いているわけです。尊い…
そして、そんなアスレイに対して、ルーテさんは気遣うような言葉をかけているわけです。
【アスレイ】 覚悟はしていましたが、 この戦がここまで厳しいものになるとは・・・▼ 立て続けに行われる戦闘、圧倒的な敵の数、 それに恐るべき魔物たち・・・▼ 改めて、我々は大変な戦いに参加しているの だと、実感させられます。▼ 何としてもこの戦いに勝利し、その先にある 平和を取り戻さなければなりません・・・▼ 【ルーテ】 疲れた時には栄養のある食事を取り、いつも よりも睡眠時間を長くした方が良いですね。▼ あとパーニフリアの葉をせんじて飲むと 心がとても落ち着くと、▼ 「千のハーブ大全書」の五百九十頁に 記載されていました。▼ 安らかに眠りにつくには 心地よい音色というのも良いそうです。▼ 私でよければ今夜はあなたが眠るまで、 何かメロディーを口ずさみましょうか?▼
アスレイが「疲れているけど頑張ろう」的な話をしているのに対して、ルーテさんは精神的疲労を取り除くための提案を立て続けにしています。よく見ると会話は噛み合っていないですね。
ルーテさんとしてはアスレイの言葉なんて聞いてなくて、「そんなことはいいから、とにかく疲労を取ってゆっくりしてください」という気持ちなのかもしれません。言葉はいつも通りなのですが、多分この場面ではアスレイのことを本気で心配しているんだと思います。
ルーテさんの口ずさむメロディ…
【アスレイ】 ありがとうございます。▼ でも、口ずさんで頂くのは 遠慮しておきますよ。▼ ルーテさんも自分のために、 戦いが一段落したら早く休んで下さい。▼ 【ルーテ】 分かりました。▼ メロディーを口ずさむのは、 心の中で自分のためにおこなう事にします。▼ しかし、大丈夫ですか?▼
ここでも心配していますね。やはり幼馴染ですから気が気でないことでしょう。
【アスレイ】 大丈夫です。 それに、随分と気が楽になりました。▼ 【ルーテ】 ? いつの間に・・・ 新種の魔法ですか?▼ 【アスレイ】 ある意味、魔法かもしれませんね。▼ あなたの一言一言が、 私の心を癒してくれました・・・▼ 【ルーテ】 そうですか。▼ よく分かりませんが、 疲れが取れたのなら幸いです。▼
アスレイのポエマーとしての才能の片鱗がここで露わになっていますが、当然ルーテさんには通じません。ルーテさんとしては、懸案事項であったアスレイの精神的疲労の問題が解決して一安心、といったところでしょうか。
アスレイ支援A
【アスレイ】(右) ルーテさん。▼ 【ルーテ】(左) ・・・・・・▼ 【アスレイ】 どうしたんです? 考え事ですか?▼ 【ルーテ】 あ。 ええ。魔物について考えていました。▼
この「あ。」って言うのめちゃくちゃ可愛くないですか? 考え事してるところに声をかけられてとっさに出た言葉が「あ。」なんですよ、ルーテさんも不意を突かれるとこんな「あ。」みたいなかわいい声出しちゃうんですよ かわいいなぁ…
【アスレイ】 魔物・・・ですか?▼ 【ルーテ】 はい。▼ 魔物は敵としては忌むべき存在ですが、 見る分には悪くありませんね。▼ 【アスレイ】 と、言うと?▼ 【ルーテ】 どこか可愛くありませんか? ゾンビとかスケルトンとか。▼
ルーテさんから「可愛い」という言葉が出るという意外性。お前が一番可愛いよ
相当感性が違いそうですが、ルーテさんにも生物を可愛いと思う気持ちがあることがわかるセリフです。
【アスレイ】 相変わらず あなたの趣味は分かりませんね・・・▼ それに、あなたは可愛いと思う対象に 強烈な魔法攻撃を浴びせるのですか?▼ 【ルーテ】 はい。▼ 愛をもってほふる・・・ とでも言いましょうか。▼ 【アスレイ】 あなたの愛情表現はなんだか怖いですよ・・・▼ 【ルーテ】 そうですか。 それはありがとうございます。▼
ルーテさんのヤバい一面ですね。「愛をもってほふる」というのはFEHにも出てくる代表的なセリフになっています。
【アスレイ】 いえ・・・誉めてませんよ・・・▼ ・・・・・・▼ ああ、私もそのうち 魔法で攻撃されるのでしょうかねぇ・・・▼
ちょっと趣旨とはズレるんですが、この誘い受け感満載のセリフ何回読んでも腹立ちますね。まるでこの後起こることをすべて見越しているかのような余裕綽々の誘い受け。これまでの会話ではルーテさんに虐げられたり気遣われたりする場面しかなかったわけですが、その実、アスレイはルーテさんを完全に掌握していることを匂わせるセリフです。
【ルーテ】 ?▼ どうして私が あなたを魔法で攻撃するのですか?▼ 【アスレイ】 分かりませんか?▼ 【ルーテ】 はい。▼ 優秀な私ですが、 今の突発的な発言は理解できません。▼ 回答を導くには設問が不足しています。▼
そりゃそうだ。これは完全に誘い受けの罠だ。ルーテさんからそういうセリフを引き出すための撒き餌なんだ。近づいちゃダメだ。
【アスレイ】 そうですか?▼ 【ルーテ】 はい。▼
近づいちゃダメだって。危ないって。
【アスレイ】 本当にそう思いますか?▼ 【ルーテ】 間違いありません。▼
本当に危ないって! そいつ危険だって!
【アスレイ】 ルーテさんらしいですね。 分かりました、ハッキリ言いますよ。▼ 【ルーテ】 お願いします。▼
逃げろ! 食べられるぞ!
【アスレイ】 それは、 私があなたを好きだからです。▼ 【ルーテ】 !!▼ 【アスレイ】 そして、あなたを愛し、 あなたに愛されたいと思っているからです。▼ 【ルーテ】 !! !!▼
あぁ、遅かった…
【アスレイ】 理解できましたか?▼ 【ルーテ】 あ・・・う・・・こ、古来、魔王に好かれた ナザニアの魔書によるところの▼ ゾンビに対する愛情表現の尖兵は推測ですが 優秀ですから私の魔道に対する▼ 卓越したルネスの歴史が愛と共に・・・▼
ルーテさんがバグってしまった場面ですが、アスレイから唐突に愛の告白をされてしまったことにより、何か言葉を紡ごうと思っても上手くいかなくて支離滅裂なことを言ってしまっているのだと思います。個人的にはこの場面では魔導書を抱きしめながら赤面して下を向いて呟いている感じなのがgood。
【アスレイ】 ルーテさん?▼ 【ルーテ】 あの、その・・・ ですから・・・つまり・・・▼ 【アスレイ】 どうしたんですか? ルーテさんが取り乱すなんて珍しいですよ。▼ 【ルーテ】 だ、だって・・・▼
「だ、だって・・・」!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここ!!!!!! 本当にここ!!!!!!!!!!!! いつも堅い言葉遣いをしているルーテさんが言葉に詰まって、取り乱すなんて珍しいと言われた場面で「だ、だって・・・」!!!!!! はぁ〜〜〜〜〜〜
僕はルーテさんは堅い言葉遣いをしているのは、「優秀な自分を演出するため」という側面もあるんじゃないかと疑っています。それはノールの支援Aしかり、ヴァネッサとの支援Aで「ニンジンで機嫌が取れるでしょうか…?」しかり、ルーテさんのテンションが上がったり気を抜いたりすると、途端に可愛い言葉遣いをしてしまうんですよね。だから、こんな戸惑ってどうしたらいいのかわからない場面では「だ、だって・・・」と普通の女の子みたいな言葉が出てしまう。多分こっちの方が素なんですよ。普通の自分を覆い隠すための何重もの鎧を、完全に吹き飛ばしてしまったのがアスレイの言葉なんです。
【アスレイ】 はい。▼ 【ルーテ】 その・・・▼ 恋愛に関する文献なんて・・・ 私、読んだ事がありません! から・・・▼
「私、読んだ事がありません!」という言葉、どんな表情で叫んだのか考えると… いつまでも美味しい…
さて、「恋愛に関する文献なんて読んだことがない」というのはルーテさんらしい弱点ですが、この発言の意味するものについて、おおよそ以下の三点が挙げられると思います。
- 恋愛についてこれまで興味が無かったので、そんな文献など読もうとも思わなかった
- 恋愛について興味はあったが、読むのが恥ずかしすぎて今まで敬遠してきた
- バリバリに恋愛小説とか読んできたが、そんな事を言うのは恥ずかしいからとっさに嘘をついてしまった
僕が推しているのは2番目の解釈ですが、ここで重要なのは、どの解釈も美味しいということです。
【アスレイ】 ふっ・・・ あはははは・・・▼ 【ルーテ】 ・・・申し訳ありません。 勉強不足ですね、私。▼
アスレイの勝利の高笑いの前に敗北を認めるルーテさん。ストレートに自分の足りないところを認めるシーンはここだけです。
【アスレイ】 いいえ、違いますよ。 恋に教科書なんて要りません。▼ ただ、自分らしくある事と、 相手を想う気持ちがあればいいんです。▼ 【ルーテ】 そう・・・なのですか?▼
アスレイの勝ち誇ったようなこのセリフも非常に腹立ちますね。綿密な計画に裏打ちされた犯行に違いありません。そしてアスレイの言葉を素直に聞くルーテさんが犬みたいでかわいい。
【アスレイ】 そうですよ。▼ 【ルーテ】 ・・・・・・。 あ、あの・・・▼ 【アスレイ】 はい。▼ 【ルーテ】 そ、その・・・▼ 【アスレイ】 はい。▼ 【ルーテ】 これからも・・・よろしくお願いします。▼ 【アスレイ】 よろしく、ルーテさん。▼
この最後のセリフまでルーテさんが顔赤いままだったらいいなぁ、と思っています。しかし、恋愛沙汰に疎いルーテさんにとって、この出来事はかなり衝撃的だったに違いありません。多分、次会う時もルーテさんはずっとドギマギしているんじゃないでしょうか。そんなルーテさんを優しくエスコートしていくアスレイ、という事後の妄想が広がる支援会話です。